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社労士試験 「令和3年厚生労働統計のあらまし」を見てみる

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こんにちは!

中高年の方の学び・資格取得を応援しているワタルです。

今回は厚生労働省のHPにあった「令和3年厚生労働統計のあらまし」を眺めてみたいと思います。一般常識対策に少しでも役立てばと願っています。

はじめに

厚生労働省のHPを散策していましたら「厚生労働統計のあらまし」という資料に出会いました。私は以前に「消費税のあらまし」という資料に出会ってから、省庁や地方自治体の作成している資料をかなり活用させていただくようになりました。

この「厚生労働統計のあらまし」も令和3年版が最新のようですが、人の誕生から生活までのライフサイクルに合わせた統計が紹介されており、なかには社労士試験の一般常識として出てもおかしくない数字などもありますので、いくつかピックアップして紹介したいと思います。

資料全体はこちらにあります。

合計特殊出生率

令和元年の出生数は865,239人で、36秒に1人が生まれている計算になるそうです。出生数自体は昭和22年からの推移で一番低い数字になっています。

また、令和元年の合計特殊出生率は1.36となりました。

合計特殊出生率という言葉はよく聞きますが、いったいどのような数字なのでしょうか。

この資料によると、「その年次の15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子供の数に相当する」とあります。

え????

私は残念ながらこの説明をみても全く意味が分かりませんでしたので、かみ砕いていきたいと思います。

まず合計特殊出生率という数字は「人口に対して生まれた子供の数を表す指標の1つ」で、具体的には「1人の女子が生涯に産む子供の数は平均で何人なのか」をみるのが目的となっています。

そしてこの統計上は15歳から49歳までを出産が可能な年齢と定めています。

そう考えると、毎年49歳を迎えた人に「これまで何人の子供を産みましたか?」とアンケートを取ればいい気がします。

でも、毎年49歳を迎えた人にアンケートを取ると、その年代の人たちが過ごしてきた時代のトレンドに影響されている可能性もありますよね。例えば、今年49歳を迎えた人たちが20代の頃には子供を産むことがブームになっていたとか、すごく大きな病気が数年にわたり蔓延して子供を産むことに躊躇する人が多かったなど。

この統計はそうした影響を排除して「調査を実施した年の状況の下」では、女性は生涯何人の子供を産むのだろうかという数字が欲しいということだと思います。

この統計の最初の定義に戻りますが「1人の女性が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子供の数」という表現は、「1人の女性が仮に調査をした年の状況・トレンドの中で一生を過ごした場合に生む子供の数」と言えそうです。

実際の計算方法を見てみます。

まずは15歳~49歳まで、それぞれの年齢の出生率を求めます。出生率は

出生率=母の年齢別出生数/年齢別女子人口

で求められます。つまり、15歳女子の総数のうち、15歳のお母さんが生んだ赤ちゃんの数の割合です。すごく簡単にいうと、今の時代では15歳で子供を産む人が同年齢の中で何パーセントくらいなのかということですね。

この出生率を15歳から49歳までそれぞれ算出して、足しあげたものが合計特殊出生率となります。

なんとなくイメージできたでしょうか。

児童相談所における相談内容

年々数値が低くなっている合計特殊出生率ですが、その一方で保育所等の数、入所している人の数は年々増加傾向にあります。

昔よりも保育所等に預ける人が増えてきたということでしょうか。その要因までは書いていないのですが、女性の社会進出などで利用する人が増えてきたということかなと思います。

そんな中で「児童相談所における種類別の対応件数」という資料がありました。

これは児童相談所でどんな相談が多いかという統計ですが、養護相談が約49%、続いて障害相談育成相談非行相談保健相談という順位になっていました。

養護相談って何だ?と思いましたので、簡単にご紹介します。

  • ・養護相談 虐待、保護者の家出・失踪・死亡・離婚・入院、迷子などの相談
  • ・障害相談 視聴覚障害、言語発達障害、知的障害、肢体不自由などの相談
  • ・育成相談 不登校、しつけ、性格行動(落ち着きない・家庭内暴力)などの相談
  • ・非行相談 虚言癖、金銭持ち出し、家出、その他法律に触れる行為などの相談
  • ・保健相談 一般的な健康管理に関する相談

一番多い相談が子供のことではなく「親に関すること」というのが驚きですね。

その他

他にも色々な統計があって見ているだけでも結構楽しいのですが「そうなんだー」と思った数値を紹介します。(概ね令和元年~令和2年の数値です)

年間労働時間は1,621時間

平成2年は2,064時間だったみたいです。年々減少傾向にあるのはありがたいですね。

年次有給休暇の取得率は56.3%

ここは100%を目指したい!!ちなみにこの取得率は「取得日数/付与日数×100」で算出されているのですが、この付与日数には「繰越分」が含まれていません。

入職者数は約710万人、離職者数は約727万人

入植者数のうち約470万人は転職者数です。

結婚は53秒に1組、離婚は2分31秒に1組

5分間で考えると、約5組が結婚し約2組が離婚しているのか・・・。

人口一人あたりの国民医療費は351,800円

結構いってますね。健康第一!

高齢者世帯の平均所得金額は約313万円

1か月にすると約26万円。今から節約術を身につけないとですね。

日本人の平均寿命、男81.64年 女87.74年

私は折り返し地点を通過しました。残りの人生は楽しみたい!!

終わりに

厚生労働種のHPにある「厚生労働統計のあらまし」という資料を紹介しました。

何気なく見かけた資料だったのですが、非常に楽しませてもらいました。

社労士試験の一般常識にも参考になると思います。よかったらぜひ眺めてみてください!

ABOUT ME
wataru
社労士試験へのチャレンジをきっかけに「勉強って楽しい!」と40代にして初めて実感したワタルです。 現在は特定社会保険労務士、簿記2級、TOEIC800点台を取得することができました。 【中高年になってからでも遅くない。まだまだ勉強を楽しめる!】 という思いで、これから社労士試験にチャレンジしようかなという方の背中を押していきます! どうぞよろしくお願いします。