この世の悲劇です。
勉強開始後に「受験資格を満たしていなかった」ことが判明するなんて。
通信教育・通学などの費用を払ってしまった後や、いよいよ受験申込だという時期に「そもそも受験資格が無い」なんてことが判明するのは最悪です。
勉強を始めようかなと思ったら、まずは受験資格の有無を確認してください!!
受験資格はどこで確認できるの?
社会保険労務士試験オフィシャルサイトの受験案内が1番確実です。
もしくはオフィシャルページ内の「受験資格」のページでも確認可能です。
または社労士試験用として販売されているテキスト、各種インターネットサイトにも受験資格を分かりやすく解説しているものがあります。
しかし、最も確実なのはオフィシャルサイトに案内になりますので、ぜひ1度は目をとおしてみてくださいね。
ここで紹介しているのは令和5年度受験用で、現時点では最新のものになります。
毎年4月の中旬頃にその年度の受験案内が掲載されますので、更新された際にも念のために確認しておきましょう。
受験資格は主に3区分あります
主な受験資格について紹介します。
学歴要件
以下の学歴を有する者には受験資格が認められています。
- 大学を卒業した者
- 短期大学を卒業した者
- 専門職大学を卒業した者
- 専門職短期大学を卒業した者
- 高等専門学校(5年制)を卒業した者
- 専門職大学の前期課程を修了した者
- 厚生労働大臣が認めた学校等を卒業した者
これらに該当する方は「卒業証明書」の写しなどを提出しなければなりません。
ちなみに厚生労働大臣が認めた学校というのは受験案内に詳しく88種類が記載されていますが、例えば看護師学校、美容師養成施設、歯科衛生士学校などです。
また、在学中でも受験可能なパターンもあります。
- 大学(短期大学を除く)において62単位以上を修得した者
- 大学(短期大学を除く)において、一般教養科目36単位以上を習得し、かつ、専門教育科目等の単位を加えて48単位以上を修得した者
これらの場合は在学中でも受験OK!
ただし、その場合は「成績証明書」を提出しなければなりません。
ご自分の学歴を確認するとともに、証明書を準備する必要がありますので早めに確認しておきたいですね!
実務経験
以下の状況で「3年以上」の実務経験がある場合にも受験可能です。
- 労働組合、法人等、個人事業主のもとで労働社会保険諸法令に関する事務に従事した者
- 国、地方公共団体、日本郵政公社、行政執行法人等で行政事務に従事した者
- 全国健保協会、日本年金機構で社会保険諸法令の実施事務に従事した者
- 社労士、社労士法人、弁護士、弁護士法人の補助業務に従事した者
実務経験をもとに受験をする場合には、試験センター指定の様式を用いて「実務経験証明書」を提出する必要があります。
この証明書では、勤務先から「実務経験があるよ」ということを記載してもらう必要があります。
そのため、この場合は会社に内緒で受験というわけにはいきません。
実務経験証明書の提出を考えている方は書式もぜひ確認しておいてくださいね!
試験合格
指定されている試験の合格を証明することで、受験資格を得ることも出来ます。
- 厚生労働大臣が認めた国家試験に合格した者
- 司法試験の予備試験に合格した者
- 行政書士試験に合格した者
厚生労働大臣が認めた試験というのは79種類あり、国家公務員採用試験、税理士、司法書士、中小企業診断士なども含まれています。
学歴や実務経験で受験資格を満たせない場合には「行政書士試験」を取得してからという人が多いようです。
私が社労士事務所に勤務していた時も、社労士受験のために行政書士試験突破に挑戦している志の高い若者が確かにいました!
ちなみに
社労士受験に初挑戦して、残念な結果になってしまった場合はその時の「受験票」や「結果通知書」が、その後3年間の試験の「受験資格証明書」になります。
「くそー!」「くやしい」と思って、破り捨ててしまったりしないようにしてくださいね!
おわりに
社労士試験の受験資格は学歴、実務経験、試験合格の3区分があります。
社労士試験オフィシャルサイトで受験資格を満たしているか、それを証明する書類が準備できるのかを必ず確認しておきましょう!
また、いざ母校から卒業証明書を取り寄せようと思ったら「システムメンテナンス」の時期に重なってしまっていたなど、想定していないこともあり得ます。
試験申込の時期になったら早めに対処しておくことをお勧めします。
受験資格を満たしていることが確認出来たら、さっそく勉強を始めましょう!!
