こんにちは!
社労士の勉強おつかれさまです。
勉強に疲れた時はしっかりと休憩してくださいね。
のんびり休憩している余裕なんてないよ~という声も聞こえてきます。
そんな時は社労士の小説を読んで、休憩&勉強の時間はいかがですか?
はじめに
社会保険労務士を題材にした小説ってあまり馴染みがありませんよね。
実際に試験に向けた勉強をしていると、この内容をどうやって小説にするの!?と思ってしまいます。
小説作家の先生は本当にすごいですね、社労士を題材にした小説でも非常に楽しむことができましたよ!
書籍の概要
今回ご紹介する書籍はコチラです。
ひよっこ社労士のヒナコ
文春文庫
2019年10月 発行
総ページ数は326ページです。(解説含む)
作者は水生大海(みずきひろみ)さんです。
書籍の解説で紹介されている水生先生のプロフィールによりますと、以前は漫画家として活動されており、作家デビューされたのは2008年だそうです。
本書はその名のとおり社労士になったばかりの主人公の奮闘ぶりを描く作品です。
総勢4名の社労士事務所において、その中の一員として顧客である企業の労務問題等に対処していくというエピソードが全部で6話掲載されています。
出てくる社労士事務所のメンバーなどは6話をとおして共通ですが、各話で対応する企業は異なりますので、短編エピソードが6回楽しめるという構成です。
書籍の裏表紙に書いてある表現をそのまま借りると「労務問題とミステリを融合させた」という紹介がされています。
まさしくそのとおりでした。
犯人は誰だ!とまではいきませんが、主人公が対処すべき問題のキーパーソンは誰か、根本となる原因は何なのか?といった点が気になってしまい、一気に読み進めてしまいます。
念のためですが、「ここの就業規則をこのように改正して問題解決!」とか「保険外併用療養費なんて制度があるのか、先生に相談してよかった!」といった細かい内容が出てくるわけではありませんので、そうしたマニアックな内容を期待しないようにしてください(笑)
私の個人的な印象では数年前?にドラマ化もされた、銀行員が内部不正などに立ち向かっていく「花咲舞が黙ってない」に似ているかなと感じました。
私はこの小説、ドラマも好きでしたので本書も非常に楽しめました!
社労士の勉強をしているからこそ読みやすい
さきほど社労士試験で勉強するような細かい内容を用いて問題解決するような小説ではないと書きました。
それはそのとおりなのですが、出てくる用語はやはり社労士業務に関連するものも多いです。
今、パラパラとページをめくってみても「就業規則」「解雇予告手当」「傷病手当金」「事業場外労働に関するみなし労働時間制」などなど、おなじみのフレーズがたくさん出てきます。
ですから、もし読んでいる中で「あれ?これ知らない」というのが万が一にも見つかってしまった場合は、文庫本からすぐにテキストに戻って要確認です!!(笑)
ちなみに実際に社労士が実務として対応することになる「年末調整」などについての話も出てきますので、これから社労士になろうという方にとってはタメになる点もありますよ。
本書を読む際の注意点
注意点というわけではないのですが、本書が小説だということを忘れて読んではいけません。
私は社労士事務所での勤務経験が1年ほどしかありませんが、その経験だけを基に、本書の面白さを一切取り除いて極めて冷静な感想だけを述べるとすれば、「社労士事務所に勤務したばかりでこんな対応できるか?」「顧客企業に介入しすぎだろう」という面もあるかなと思います。
ですから、そのような読み方はせずに、楽しんで読みましょう!
また、この小説を読んで「社労士になったらこんな風に活躍できるんだ」と想像を膨らませすぎないよう要注意です。現実はもっと・・・💦
ですから、未来の自分に当てはめてみたりせず、楽しんで読みましょう!
おわりに
今回は「ひよっこ社労士のヒナコ」を紹介させていただきました。
私は読んでいて非常に楽しめましたので、続編にあたる2冊も書店で購入してきました。
知らない制度とかあったらどうしようという緊張もありますが、読み終わりましたら、またぜひ紹介したいと思っています。

ハラハラしながらも気楽によめる小説ですので、勉強の合間の息抜きにでもぜひ読んでみてください!
「勉強しなかった~」という罪悪感も少なくて済みます(笑)