こんにちは!
今回は社労士受験の受験を考えている初学者向けの書籍が発売され始めましたので、そのうち1冊を読み解いていきたいと思います。
はじめに
来年度の社労士試験に向けてTAC出版より「無敵の社労士1⃣スタートダッシュ」が発売されていました。
「最初の1冊はコレだ!」と大きく書いてありますので、実際の中身を見ていきたいと思い餡巣。
書籍の概要
今回紹介する書籍はコチラです。
総ページ数は約200ページ。読者限定のアプリもついています。
本書はTAC出版から毎年3部作(昔は4部作でした)として発売されている冊子で、TACの講師や教材開発担当者の方が各テーマに基づいて解説をしてくれるという作りになっています。
なお秋頃に発売される「無敵の社労士2⃣」はその年に行われた本試験の解説をメインとした作りになっており、年明けの5月頃に発売される「無敵の社労士3⃣」は直前対策になっています。
今回の発売された「無敵の社労士1⃣」はPart1~4まで分かれており、
- ・Part1:社労士360度徹底解剖
- ・Part2:日本一わかりやすい入門講義
- ・Part3:これで合格問題演習
- ・Part4:合格を徹底サポート
という構成になっています。 それぞれのPartをもう少し詳しく見てみます。
Part1 社労士360度徹底解剖
こちらはガイダンス的な内容になっており、社労士とはどのような仕事をするのか?など合格後に行う業務についての説明、社労士試験の概要(試験日や合格率など)、2024年8月の試験に向けての勉強の進め方などが分かりやすく記載されています。
Part2 日本一わかりやすい入門講義
Part2は入門講義となっております。内容は2部構成になっており、まず各科目の概要が比較的小さめの字で、見開き3~4ページずつ学べるようになっています。こちらは私が尊敬する先生のお一人、TAC専任講師の岡根先生の執筆となっています。
さらに各科目のトピック、学び方、抑えておくべき点などがそれぞれ異なる講師の方々によって解説されるという構成になっています。
各科目で執筆されている講師の方が異なりますので、Part2の後半は各科目ごとにレイアウトや解説方法も異なっています。
Part3 これで合格! 問題演習
こちらのPart3は問題演習となっていますので、基本的には既に学習経験のある人を対象とした内容になっているのかなと思います。
そのため、Part2の入門講義を読んだからすぐに解ける、復習になるというわけにはいきませんが、今後どのような点に着目して勉強していけばよいのかという指針になるページです。
クイズ形式のような記載になっていますので、分からない中でも問題に触れる良い機会ですし、既学習者の方であればこれまでの復習も兼ねて、自分の知らなかったこと、あやふやな点があったら1つずつ丁寧に潰してしまいましょう!
また「比較認識法」という勉強方法も記載されているのですが、普段の勉強においても取り入れられる点があるはずですので、これから勉強を始める場合でも非常に参考になりますよ!
Part4 合格を徹底サポート!
Part4はコラム的な内容になっています。
労働法全般の内容紹介、社労士試験では絶対に抑えておかなければいけない法改正のポイント、勉強するなら通学か独学か?といった内容が記載されています。
通勤か独学かという点については、どちらにしようかと悩んでいる方も多いと思います。
本書はTAC出版から出されている本ですので、そこは当然「通学一択」と書いてあるのかなと想像してしまいますが「こういう方は通学の方がいいですよ」といった書き方がされていますので、読んでみてご自分にあう勉強手段を検討してみてください!
本書の使い方
本書は来年度の本試験に向けた始めの1冊という位置づけになっています。
以前に紹介した「みんなが欲しかった!社労士 合格へのはじめの一歩」も始めの1冊という位置づけではありますので、どちらか1冊を読めば十分かなと思います。
「はじめの一歩」についてはコチラをご覧ください。

これら2冊を簡単に比較しますと、「みんなが欲しかった!社労士 合格へのはじめの一歩」はこれから勉強する内容について広く浅く、イラストや図表を含め統一されたレイアウトで、分かりやすく説明されている書籍といえます。
一方で「無敵の社労士1⃣」は各科目の概要について基礎的な事項に加え、実例や実務に関する話も取り上げられており、雑誌感覚で読むことのできるのが特徴です。
どちらが良いかというのは一概に言えませんが、どちらかというと真面目に読みたいという方は「はじめの一歩」を、まずは軽く読んでみたいという方は「無敵の社労士1⃣」をオススメします。
ちなみにどちらの書籍も税込でほぼ同額になっております。値段が同じということは、TAC出版さんも両書は同じくらいの内容が盛り込まれていると判断しているのかなと思いますので、その点からもどちらか1冊を読めば十分ですね!
ちなみに両方読み比べてみまして、私個人としては「はじめの一歩」の方が読みやすいかなと感じました。比較的文字が大きいこと、図表の多いこと、レイアウトが統一されているといった点が私の好みには合いそうです。
読者限定ダウンロードサービスについて
書籍購入者限定で「最重要事項暗記アプリ」のダウンロードサービスがついてきます。
各科目の重要事項や目的条文の穴埋め問題が20問ずつ用意されており、それを科目別に解くか、ランダム出題で解くのかを選ぶことが出来ます。(合計160問)
利用方法は簡単で書籍のQRコードを読み込んで、書籍に記載されているパスワードを入れるだけです。
ただ、1点気になったのはアプリといってもウェブ上で解くだけですので、1度ダウンロードすれば電波が無い状態でもアプリを開けば使えるというものではありません。
また、1度閉じてしまうと再度アクセス用パスワードを入力する必要がありそうですので、ちょっと手間かもしれませんね。
全ての問題を見たわけではありませんが、出題される問題は全て重要事項だと思います!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は来年度の受験に向けて発売されたばかりの「無敵の社労士1⃣スタートダッシュ」を紹介させていただきました。
10月に今年度の合格発表が行われ、来年度に向けてますます動きが本格化してきましたね。
また新しい書籍が出たらレビューしていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今回ご紹介した書籍は以下のとおりです。ぜひ手に取って勉強のお供にしてください!